町田さんのネコ愛がひかる作品
1ページ1ページ書き込まれた絵が素敵
32ページ 漢字なし 1ページ1行 10文字程度
息子 6歳 娘4歳
「
にんげん でかけていった。
ねこはるすばん
とおもいきや、どこにいく?
・・・
」
いつも家でるすばんしている猫。
ところが、人間のしらないうちに、猫社会でひとのような日常生活を送っている猫。
という題材。
もともとは町田尚子さんの『なまえのないねこ』
を読んでいたので、本屋に平積みにしてあったとき、めざとく娘がみつけた。
パパ買ってー
最近ようやく絵本を欲しがるようになってきた娘。
即決で購入を決める。
細かく書き込まれた猫が立体的で躍動感がある。
町田尚子さんの作品は『ネコヅメのよる』、『なまえのないねこ』などねこ愛が溢れたものが多い。
どれもねこの表情が細かく書き込まれていて人間のようだ。
絵もすばらしいが、この本の大きなメリット
それは、
「1ページ1行なので読むのが楽(笑)」
疲れ果てた時に4−5冊ねだられると1冊はこの本を忍び込ませている。
1ページ1ページよく書き込まれているので、ゆっくり読んでいても子どもたちで絵を見ながら盛り上がってくれる。
作者の町田さんのブログには
『
内容は、まぁ自分で言うのもなんですが、
くだらない。
くだらないのに、
今まで作った絵本の中で
一番突き詰めて作ったっていうのが、
わたしからすると凄いギャップ。
すっごい軽い絵本なのに、
すっごいキッチリ作った。
』
とある。
1ページ1ページじっくり絵を楽しめるという絵本というわけだ。
それにしてもリアルな猫。
町田さんの作品のネコはだいたいどの猫もモデルがいるらしい。(好書好日:朝日新聞より)
こんどは「ネコヅメのよる」を読んでみようと思った。