悪い事には報いがある。
余計な恨みは買わない事、、?
息子6歳 娘4歳 32ページ 漢字「木」とか「川」など1年生レベル
いつもの本屋へいつも通りお出かけ。
普段は平積みコーナーへ行くが、珍しく立ててある本のコーナーへ行った。 あのくるくる回る棚に正方形の本が並べてあるやつだ。
息子の選んだのはかちかち山。
どうもマインクラフトの影響で火打ち石が気になるらしい。
かちかち山どういう話だっけ?
と思いながら寝る時みんなで読んでみる
「
むかしむかし、爺さんと婆さんが住んでいた。
爺さんが豊作を願って歌いながら畑を耕すと、横からたぬきが、凶作を願う替え歌でバカにする。
怒った爺さんはたぬきを捕まえる。
「こいつでたぬき汁を作ってくれ」
と婆さんに頼む爺さん。
「はいよ」
こころよく引き受けてたぬきを縛って吊るしておく婆さん。
縛られているたぬきが、婆さんに
「手伝うからほどいておくれよ」
とたのむ。何度も言われてたぬきの縄を解いてしまうばあさん。
たぬきは杵(きね)で婆さんを打ち殺してしまう。
帰って泣き崩れる爺さん。
そこを通りかかったうさぎ。
うさぎは爺さんに
「僕が婆さんのかたきをうってあげるよ」
ともちかける。
泣く泣くうさぎに仇討ちをたのむ爺さん。
うさぎはたぬきを芝刈りにさそって、たぬきの背負った芝に火を付ける。
火をつけたあとのやけどにとうがらしを塗り込んで苦しめる。
一緒にさかなを釣りに行くといって泥舟に誘い込み、
最後は海に沈めてしまう。
」
芝に火をつける時、うさぎは火打ち石を使うが、
「かちかちいうのはなんだろう」というたぬきに
「ここは『かちかち山』だから、かちかち鳥が鳴いているんだよ」
といううさぎの言葉があまりにも有名。
読んだあと満足している息子にきいてみた。
替え歌で馬鹿にしただけでたぬき食べようとしたんだもん。
そりゃあ必死に逃げようとするさ。
不満そうな息子。
恨みもないのにたぬきを溺れさせて殺しちゃうのも乱暴だなー
さらに煮え切らない息子。
なんだか煮え切らないので、息子が寝たあとでGoogle先生に「カチカチ山」といれてみた。
かちかち山は古くは室町時代の末期には今の形ができあがっていたそうだ。
もとの話では、たぬきは婆さんを杵で撃ち殺し、自分が婆さんに化けたあと、
婆さんの肉を汁にいれて爺さんに食べさせるというくだりがあったらしい。
まあ、そりゃ仇をとりたくなるのもわかる。
爺さんが仲良しのうさぎに相談し、うさぎが仇をとるというのは今と同じ話。
うさぎの行いについてはやはり賛否両論があるらしく、江戸時代には、たぬきの子供が仇討ちでうさぎを真っ二つに切るという話が書かれている。
2009年には裁判員制度導入に先立って香川県教育大付属小学校で生徒による模擬裁判を行い、うさぎは懲役9年:罪名殺人罪になっている。
2015年には「昔話法定」というNHK番組の題材にもなっているらしい。
これらには書いてないけど、うさぎが殺人罪だと、もちかけた爺さんも殺人罪で有罪だよな。
よくも悪くも「正義は勝つ」だけではまかり通らない法治社会。
「君子危うきに近寄らず」
ですな。
自分の感覚はまあまあ正常だったみたいで一安心。