「それワニじゃないの?」
思わず誰もがつっこみたくなる微笑ましい話
32ページ 息子6歳 娘4歳
レオレオニの絵本もほとんど読んでしまったと思っていた中、
オンラインで新しい本を発見。さっそく買ってみた。
「
3匹のかえる、オーガスタとジェシカ、マリリンはいつも仲良し。
ある日好奇心旺盛なジェシカが一つのきれいなたまごを見つけてくる。
それをみたマリリンが言う。
『にわとりよ! にわとりのたまごよ』
しばらくしてたまごから音がして、こんなのが生まれてくる。
マリリンは叫ぶ
『思ったとおりよ! にわとりよ!』
そのにわとりはかえるたちを見つめると、ちいさな声で
『みずはどこ?』
と聞く
『まんまえよ』
マリリンからきいたにわとりは、さっそうと水に飛び込み泳ぎ始める。
3匹はにわとりと仲良くなり、遊び続ける。
にわとりと3匹はどうなるでしょう。
」
という話。
どっからどう見ても『ワニ』なのに、作品中でずっと『にわとり』と書かれているのが面白い。
これでもかというほどツッコミ待ちな文章。
娘
パパー、これワニじゃないの?
自分の頭の中のにわとりとの違いにやや動揺する娘。
息子
ワニだよ! ワニ!
さすが6歳の息子はこの話の面白さが少しわかっているようだ。
パパ
にわとりだよ。にわとり。
娘
ええー
つっこまれても最後まで作者の意図にそって読み続けるのが読み聞かせの基本。
最後ににわとりが『わに』だったと聞いたマリリン。
「なんて馬鹿なことを!!」と笑い飛ばす。
こういう人いるような。実際。
そばで聞いていておかしいと思いながら納得しているオーガストやジェシカから、
なんとなく日本人気質を感じてしまった。
マリリン的な人には逆らえないよね。
社会の縮図だな。